コイルについて

巻線コイル

巻線コイルとは導線(銅線)を中心軸にぐるぐる巻いたもので電子回路の中で非常に重要な働きをしています。
小学生の理科の授業で金属の棒に導線(銅線)巻いて電磁石を作り実験をしたことがあると思います。
巻き回数、乾電池の個数など変えて電磁石の力を強弱させたり、その基礎となる原理を応用し特殊な巻線コイルをオーダーメイドで製作しています。

巻線コイルに電流が流れると、電流が流れる方向に磁界が発生し磁界の強さはコイルの巻数・電流の大きさに比例します。
導線(銅線)の巻数を増減させることで磁界の力を変えることが可能です。
この原理を応用して流体制御技術の製品開発も進めら新分野の開発としてあらゆる業界に導入されます。
巻線コイルは様々な製品に使用され重要な役割をしています。
※家電・住設機器、自動車電装機器、情報通信機器、産業機器、医療機器(小さい物でしたらICカード・補聴器・イヤホン等)

銅線(エナメル線)について
銅線(エナメル線)の形状には、丸線・平角線があります。
丸線サイズ:φ0.012〜φ3.2、平角線サイズ:厚0.8〜3.5o/幅2.0〜16.0o
※サイズはメーカーによって異なります。
銅線(エナメル線)は耐熱区分され銅線表面には絶縁処理(ワニス焼付)で絶縁被膜(絶縁層)を形成している。
各ワニスの種類によって耐熱温度が、異なります。
被膜厚はJIS規格により規定されており0種の被膜が厚く1種.2種と被膜厚は薄くなり
耐圧.絶縁特性が低下します。

エナメル線絶縁被膜の種類(耐熱区分に分類されている)
・UEW(ポリウレタン線)  120℃
・PEW(ポリエステル線)  155℃
・EIW(ポリエステルイミド線) 180℃
・AIW(ポリアミドイミド線)  200℃

エナメル線(銅線)は大まかに丸線、平角線があります。
丸線は整列巻・ピッチ巻等、いろんな巻線方法があり特に電磁コイルは巻線方法により磁力を調整する場合もあります。
平角巻線はエッジワイズ巻・フラット巻・α巻等、巻線、製作方法がありコイル形状も円形、台形、角型で仕様用途により使い分けています。
※丸線・平角線もトロイダル巻線が可能です。
平角線は丸線よりも断面積が確保でき温度上昇が抑えられコンパクト化が可能です。
平角巻線は今後期待される多くの分野に採用されています。

ボビンコイル

ボビンコイルは導線(銅線)を巻枠(ボビン)に巻線したコイルです。
巻枠(ボビン)がある為、樹脂・鉄・アルミ材等に巻線し用途によって使い分けることもできます。
巻枠(ボビン)に直接巻線するため作業性・絶縁性は良くいろんな形状にすることが可能です。
また巻枠(ボビン)の厚みによっては電気特性が悪くなることもあります。
対応線径はφ0.012〜φ3.2で、巻数・仕様に合わせて導線(銅線)を選定します。

ボビンレスコイル


ボビンレスコイルはボビン部分がなく、融着層をもつ特殊な銅線を使用し巻線するコイルです。
巻枠(ボビン)がない為、直接巻軸(巻型)に巻線し熱風又は溶剤により銅線表面の融着層を溶かし接着、コイルを固めてから巻軸(巻型)より取出します。巻枠(ボビン)が無いので最小限のスペースで巻線コイルを組み込むことが可能で、ボビン削減・性能向上等のメリットがあります。

自己融着線(融着層がある銅線)を使用す為、入手性が悪く一般的に対応線径φ0.02〜φ0.5までと製作範囲が限られます。
※当社では特殊な接着剤を使用して融着層の無い銅線を使用してφ0.5以上のボビンレスコイルも製作が可能です。

名称

高圧コイル・センサーコイル・電磁弁コイル・ソレノイド・インダクタコイル・リレーコイル・イグニッションコイル・アンテナコイル・
トロイダルコイル・イグナイターコイル・モールドコイル・サーチコイル・チャージコイル・マグネットコイル・トランス・給電コイル
IHコイル・スピーカーコイル・ピックアップコイル・リニアコイル・フィルターコイル・ダミーコイル・他特注コイル

ご存知ですか? 〜コイル技術はこんなところに使われています。〜







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